研究課題/領域番号 |
19H04363
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
中生 勝美 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (00222159)
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研究分担者 |
田中 雅一 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00188335)
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 教授 (20409973)
飯田 卓 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (30332191)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
池田 光穂 大阪大学, COデザインセンター, 教授 (40211718)
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
飯嶋 秀治 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (60452728)
山田 仁史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (90422071)
佐藤 若菜 新潟国際情報大学, 国際学部, 准教授 (90788928)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アーカイブ / フロベニウス / ホコロースト記念館 / フロベニウス研究所 / ジュネーヴ民族誌博物館 |
研究実績の概要 |
本年は、研究分担者の海外での調査を実施した。研究代表の中生は、20年2~3月にドイツ・チュービンゲン大学、スイス・ジュネーヴ民族誌博物館、オーストリア・ウィーン大学で現地研究者との意見交換、研究状況を調査した。飯田卓は、同時期、日本国内で神奈川大学常民文化研究所でアーカイブ調査、ジュネーヴ民族誌博物館で調査をおこなった。 山田仁史はドイツ・フランクフルト大学フロベニウス研究所で、フロベニウス、イェンゼンなど民族学者の遺品や関連資料を調査した。栗本英世は、オックスフォード大学のピット・リヴァース博物館で、エヴァンズ=プリチャードやリーンハートに文献調査を実施した。飯嶋秀治は、ベイトソン関係の書籍を購入し、20年3月にアメリカのNational ArchivesにてOSSファイルを調査した。江川純一は、19年10~11月にミュンヘンのバイエルン州立図書館とイタリアのサン・ジョヴァンニ・イン・ペルシチェート歴史文書館にて資料調査を実施した。臼杵陽は19年8月にイスラエルでナショナリズムと国民国家のあり方を調査した。池田光穂は、19年12月にアルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在しユダヤ人移民支援組織ならびに戦争犯罪人移送ネットワークの聞き取り調査、および20年1月にエルサレム・ヤド・ヴァシェム博物館(ホコロースト記念館)で調査した。泉水英計は、20年2月にハワイン・ビショップ博物館でミクロネシア人類学共同調査の資料を集めた。 田中雅一は、本来インパール作戦の調査のため、インド北部へ調査に行く予定であったが、現地の治安悪化により渡航ができなくなったため、海外調査を延期し、文献整理を中心に研究を進めた。佐藤若菜は、フランスのリヨン織物装飾芸術博物館へ調査する予定であったが、コロナ禍の影響で渡航自粛勧告が出たため、調査を延期して、日本国内で鳥居龍蔵関係の文献研究を中心に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度として、海外調査を基軸とする研究計画に基づき、研究代表者と研究分担者の7人が、計画していた海外のアーカイブ調査を実施することができた。 しかし、田中雅一は、本来インパール作戦の調査のため、インド北部へ調査に行く予定であったが、2019年末からインド北部の治安悪化したことで渡航が禁止されたため、調査が実施できなくなった。また、佐藤若菜も、フランスのリヨン織物装飾芸術博物館へ調査する予定であったのが、新型肺炎のフランスへの急速な拡大のため、調査を中止した。 2020年3月は、中生、飯田、飯嶋が調査に出ていたが、新型肺炎の影響で渡航自粛勧告が出る直前であったので、大きな影響はなかったのが幸いであった。
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今後の研究の推進方策 |
新型肺炎のまん延により、本来予定していた海外調査はすべて不可能となった。今後の海外調査は実現ができそうもないので、研究方法の大幅な見直しが迫らている。 しかし、遠隔会議方式の可能性があるので、まずは小規模な研究会で海外の研究協力者の話を聞き、そのうえで、実施が可能になったならば、国際シンポジウムの企画を進めていきたい。 研究分担者の相互連絡は、主としてメール、および遠隔会議方式での集会で相互の研究の進捗状況を報告しあったが、論文を書くための資料を閲覧しようとしても、緊急事態宣言により図書館も閲覧者制限、あるいは閉館となっているので、文研研究、および電子媒体の書籍、論文を中心に研究を進めている。 現時点で、海外調査の見通しが立たないので、日本国内での資料調査に重点を置き、遠隔会議を定期的に開催して情報の共有化を図りたい。
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