研究課題/領域番号 |
19H04365
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
渡辺 紫乃 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10582637)
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研究分担者 |
廣里 恭史 上智大学, グローバル教育センター, 教授 (40262927)
サムレト ソワンルン 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90614371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | エコノミック・ステートクラフト / 一帯一路 / 中国 / カンボジア |
研究実績の概要 |
・2021年度は本研究の第3年度であったが、新型コロナウィルスの感染拡大が続き、予定していた現地調査を実施できる見通しが立たなくなった。そこで、調査研究方法を再検討し、2021年度はサーベイ調査に切り替えた。 ・オンライン会議を活用して、研究代表者、研究分担者や研究協力者らでリサーチデザインの検討、質問票の作成と翻訳、調査対象地域の選定などの準備作業を行ったうえで、2021年度にカンボジアのプノンペン、シアヌークビル、シェムリアップ、コンポンチャム、バタンバン、モンドルキリの住民を対象にインターネットと電話によるサーベイ調査を実施した。 ・サーベイ調査で得られた結果の初歩的分析を行った。そして、カンボジアの王立プノンペン大学やタイのチュラロンコン大学の研究者とのワークショップや研究会をオンラインで開催し、カンボジアやタイにおける中国の進出状況のヒアリングや意見交換を行った。 ・2021年度科研費を2022年度に繰り越し、2021年度にできなかった現地調査を2022年度に実施した。2022年度は、2021年度にサーベイ調査を行ったプノンペン、シアヌークビル、シェムリアップにおいて、政府関係者や研究者などへのインタビューや、経済特区における中国企業の投資状況のヒアリングなどの現地調査を行った。また、米国のボストンに文献調査に行き、国内で入手できない中国語資料などを収集した。 ・米国のシンクタンクの研究者との研究会をオンラインで開催し、中国のメコン地域におけるインフラ投資状況のフォローアップと意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・2020年以来、新型コロナウィルスの感染拡大が続き、2021年度も当初予定していた現地調査を実施できなくなった。そのため、2021年度に調査の内容と方法を見直し、インターネットと電話によるサーベイ調査をカンボジアの6地域で実施し、多くのデータを得ることができた。 ・2022年度は、2021年度科研費の繰越分で、2021年度にできなかった現地調査を一部の地域で実施し、サーベイ調査を補完することができた。 ・オンライン会議を積極的に活用し、調査結果の分析作業や国内外の研究者とのワークショップや研究会を開催することができた。
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今後の研究の推進方策 |
・本研究は5年計画であり、2022年度は本研究の第4年度になる。これまでに引き続き、文献調査やデータ収集、ヒアリング、意見交換を行うとともに、研究成果の公表のための準備にも力を入れる。 ・新型コロナウィルスの感染が落ち着き、海外渡航が可能になるようであれば、2021年度に実施したサーベイ調査のフォローアップとして、インタビュー調査や現地視察などの現地調査を実施したい。 ・オンライン会議を有効活用し、研究代表者、研究分担者や研究協力者らでサーベイ調査の結果の分析、国内外の研究者や専門家とのワークショップや研究会を実施する予定である。
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