研究課題
本研究は観光実態の新たな変化に注目し、スマート・ツーリズムという枠組で、ICTの革新的な発達による観光の変容を考察することを、研究目的とする。今年度は、コロナ禍が観光産業に与えた影響を意識しながら、情報伝達のリアルタイム性による観光者と観光地域の関係、観光情報個人化による観光行動、観光者同士の情報コミュニティ形成と観光者の役割変化について研究した。具体的に、佐藤大祐が日本とハワイで観光者のスマートフォンを通じた情報取得と観光行動との関係について調査し,スマート・ツーリズムの形態と類型を解明した。五艘はイタリアで現地調査を行った。鄭は先行研究のレビューと韓国での現地調査を行い、スマート・ツーリズムによる環境整備は観光者だけでなく地域住民も享受することが分かった。李は中国の観光政策と研究動向について資料収集を行い、安徽省の観光政策とスマート・ツーリズムの推進状況について状況を把握した。板垣はカンボジアを対象として、バックパッカーの情報収集の変化に伴う観光地域の変容を明らかにすることを目指して、ガイドブックとインターネットによる資料収集行った。澁谷はビッグデータ活用について文献をレビューし、観光地でのビッグデータ活用事例の収集と視察を行った。代表者杜は研究全体の総括と調整をするとともに、観光情報伝達と観光者の情報コミュニティ形成の変化について日本国内で調査した。また、研究会の開催および電子メールによる綿密に意見交換を行い、研究の進捗状況を互いに把握した。一部の研究成果は学会発表と学術誌への投稿を行い、市民講座を通して社会還元の責務を果たした。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Sport & Tourism
巻: 2023 ページ: 1~21
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浜松学院大学研究論集
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