研究課題/領域番号 |
19H04387
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山崎 眞紀子 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (00364208)
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研究分担者 |
中山 文 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (30217939)
石川 照子 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (50316907)
宜野座 菜央見 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (50795557)
渡辺 千尋 東洋大学, 経済学部, 講師 (50812731)
須藤 瑞代 京都産業大学, 国際関係学部, 准教授 (70844687)
江上 幸子 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 名誉教授 (90277955)
山出 裕子 明治大学, 政治経済学部, 兼任講師 (10452038)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 田村俊子研究 / 日中戦時下の女性雑誌 / 日本占領下の戦時上海 / 日中女性交流史 / フェミニズム / 関露研究 / 日中戦時下の中国人の声 / 日本軍のプロパガンダ雑誌 |
研究成果の概要 |
2023年12月『日中戦時下中国語雑誌『女声』フェミニスト田村俊子を中心に』(春風社)を刊行することができた。 内容は、田村俊子が本誌を刊行するまでの背景や刊行の目的を詳説、編集の片腕であった関露のフェミニズム思想を記事から抽出し、関露の背景とその後を論じ、上海の政治空間を国際的な視点で論証。雑誌刊行の資金源の日本軍のプロパガンダ性、映画欄・演劇欄・児童文学欄などの記事分析から本誌に通底されている編集方針の分析や陶晶孫と田村俊子の交流の様相、雑誌の巻頭言とあとがきの分析、 田村が注力した読者の身の上相談欄から見える田村の思想性と戦時下の中国人読者との交差など、中国語記事を日本語に翻訳し分析した。
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自由記述の分野 |
日本近現代文学 ジェンダー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『女声』はこれまで関露を中心になされてきた。中国側による研究は論拠の提示がなされない論文も散見され た。本研究では空隙だった資料の提示を埋め、綿密に明示することができた。 研究代表者は日本文学研究の視点から作家・田村俊子の晩年期を明らかにすることを目的とし、田村が編集長だった『女声』の全体像をつかみ、田村のフェミニズム思想の実践を明らかにした。 本誌の共同研究を通じて、戦時下における日中の女性が連携してフェミニ ズム思想を本誌で実践できたのかを客観的に検証できた。また重要記事の日本語翻訳を公表できたことも、日本側の研究を大きく前進させたといえる。
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