研究課題/領域番号 |
19H04409
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石田 壽一 東北大学, 工学研究科, 教授 (20284581)
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研究分担者 |
藤山 真美子 東北大学, 工学研究科, 助教 (40638425)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | エネルギー見える化 / カーボンニュートラル / 間接的便益 / アンビエントサイネージ / オープンデータ / キャンパス計画 |
研究実績の概要 |
東日本大震災を契機にエネルギー・リスク情報に対する社会的関心が高まったが、マス・ユーザー向けの情報インターフェースは、デジタルサイネージ等の平面的な情報提示にとどまり、本来担うべき教育・啓蒙的機能の拡張に課題を残している。 本研究ではエネルギー情報可視化手法に共通の関心を持つSIT: シンガポール工科大学の研究者の協力を仰ぎ、同大学Punggol新キャンパス(PGCP)内EMSの情報表示環境について、既往の形式知化されたエネルギー情報の可視化環境(デジタルサイネージ)に対する発展的知見として、実空間と情報提示装置を統合した間接的便益を指向するエネルギー表示環境(アンビエントサイネージ:AS)を想定し、最適な整備手法と有効性を検証することを目的とする。 2019年度はSIT.PGCP内EMSの仕様情報の収集を行い、関連してPGCP計画の建築空間構成的特徴の把握とASの最適配置に関連した建築図面取得、及びシンガポール国におけるオープンデータ戦略(デジタルツイン)の情報収集を中心に、SITキャンパス計画担当者及び同国建築建設庁(BCA)識者にヒアリングを行い、計画予定地のフィールド調査を実施し一次データを取得した。またシンガポールのカーボン・ニュートラル戦略におけるNEB(Non-Energy Benefit)の特徴について、国土計画における弁別的な可視化手法の視点から緑地資源の整備手法について考察を加え、同国の空間利用計画の先進性を検証した。 当該年度後半からの新型コロナ感染症対策により、当初予定していた現地仕様確定作業が実施できなくなり、翌年度に延期せざるを得なくなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度前期に想定した研究遂行スケジュールが2019年後期からの新型コロナ感染対策による渡航制限により実施困難となり、当初計画の遂行に困難が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
渡航制限解除後に再びSITとの連携体制を再構築し、研究実施スケジュール及び研究方法の見直しを検討する。
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