研究課題/領域番号 |
19H04416
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渡辺 健太郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10635808)
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研究分担者 |
木下 裕介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (60617158)
竹中 毅 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ長 (70396802)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | デジタル化 / サービスシステム / 社会的影響 / サービスイノベーション / デザイン |
研究実績の概要 |
初年度は、家庭、および事業分野のデジタル技術の活用・導入の現状分析と社会的影響の把握を目的とした文献調査、アンケート調査を実施した。また、下記手法の基礎開発を行った。 ①デジタル活用型サービスシステムのモデリング手法の開発 まず、デジタル活用型サービスシステムを構成する概念(アクター、デジタル技術、価値、制度・文化等)を表す基本フレームワークの開発を行った。次に、特にアクターとデジタル技術のインタラクションを形式的に記述するためのモデリング手法の開発を行った。既存のデジタル化事例の分析に基づき、同モデリング手法の表現の有効性の確認を行った。 ②デジタル活用型サービスシステムの参加型デザイン手法の開発 上述のモデリング手法を元に、サービスシステムデザインのプロセスに関する基礎的な検討を実施し、仮想シナリオに基づいたプロセスの確認を研究分担者を中心に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各種事例調査に加え、当初設定したモデリング、設計プロセスの課題をおおよそ満たす研究成果を得られた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は下記研究課題①~②について、試行評価等を行いつつ、開発した手法の改善を進める。また、研究課題③についても基礎開発と試行評価を進める。 ①デジタル活用型サービスシステムのモデリング手法の開発:これまでに開発したサービスシステムのモデルの内、特に価値や制度・文化・慣習等の要素と他要素との関係性の表現の精緻化を進める。また、サービスシステムの長期的変化と影響の表現についても検討を行う。 ②デジタル活用型サービスシステムの参加型デザイン手法の開発:これまでに開発したデザインプロセスを詳細化し、特に関係者を交えたデザイン手法の具体化を行う。 ③デジタル活用型サービスシステムの導入・評価手法の開発:①の価値のモデルと対応した、各関係者の観点からのサービスシステムの評価手法を開発する。デザインプロセスの試行を通じ、改善を行う。
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