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2021 年度 研究成果報告書

静脈弁形成を制御する力学要因の抽出と再構成アプローチによる静脈弁誘導の試み

研究課題

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研究課題/領域番号 19H04440
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関東京大学

研究代表者

三浦 重徳  東京大学, 生産技術研究所, 特任講師 (70511244)

研究分担者 尾上 弘晃  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (30548681)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード静脈弁 / 下肢静脈瘤 / メカニカルストレス / BioMEMS / マイクロ流体デバイス / 血管網 / 再生医療 / 創薬
研究成果の概要

発達した弁組織を有することで知られる伏在静脈の血管内皮細胞(HSaVECs)を用いて、灌流および伸展刺激を負荷可能な(i)3次元血管網モデルおよび(ii)血管流路モデルをそれぞれ構築した。モデル(i)では、ミリメートルサイズの自発的に形成された血管網の構築を達成し、モデル(ii)では、灌流および伸展刺激を組み合わせることで脈動流を形成し、流路分岐部において不均一な遺伝子発現の分布を再現することに成功した。このように、血管モデルにおける力学刺激と静脈弁関連遺伝子との関わりを評価可能な研究基盤を構築し、HSaVECの力学刺激応答に関する知見を得た。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

「下肢静脈瘤」は、静脈弁が破壊されたことにより発症する典型的な静脈疾患で、国内だけでも女性を中心に1000万人を越える患者がいると言われている。現在、ヒトの生体外静脈弁モデルは知られておらず、マウスなどの四足動物では下肢静脈瘤モデルの作製は困難であると考えられる。本研究により得られた知見とヒト血管モデルに対する力学刺激負荷システムは、生体外で弁組織を誘導するための新たな研究基盤として有用であるとともに、創薬研究の進展に貢献するものと期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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