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2021 年度 研究成果報告書

エラスチン系ハイドロゲルの創製:粘弾性特性と細胞挙動

研究課題

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研究課題/領域番号 19H04467
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

鳴瀧 彩絵  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10508203)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードElastin / Hydrogel / Nanofiber / Rheology / Cell culture
研究成果の概要

エラスチン類似ポリペプチドGPGが形成するハイドロゲルの動的粘弾性測定を実施し、ゲルの機械的特性を明らかにした。GPG末端の細胞接着性配列の有無によらず、平衡時のゲルは同等の機械的特性を示したことから、GPGゲルは力学特性と生物学的特性を分離して評価しうるハイドロゲルであることがわかった。また、GPGゲルは振とうにより液状化、静置により再ゲル化する自己修復特性を持つことを見出した。この特徴を利用し、温和なピペッティング操作のみで、ゲルへの細胞包埋とゲルからのスフェロイド回収を達成した。本研究により、細胞三次元培養に使用できるエラスチン系ハイドロゲルを初めて確立できた。

自由記述の分野

高分子材料化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

エラスチンは生体組織の伸縮性に寄与する細胞外マトリックス成分である。その力学特性は他の生体適合性材料で代替できないことから、エラスチンは医用材料としてユニークな位置づけにあり、活用が期待されている。しかし実際には、他の細胞外マトリックスであるコラーゲンやヒアルロン酸に比べ、利活用が大幅に遅れている。これは、生体エラスチンが溶媒に溶けず、取り扱いが著しく困難であるからである。研究代表者は、エラスチンの主要機能を再現でき、取り扱いが容易な人工タンパク質を開発してきた。本研究では、この人工タンパク質が形成するハイドロゲルの粘弾性を初めて明らかにし、細胞三次元培養に使用できることを実証した。

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公開日: 2023-01-30  

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