研究課題
基盤研究(B)
高齢化に伴い中枢神経疾患(CNS)の発症率が指数関数的に増加することから、国内外を問わず製薬企業はCNS薬開発に鎬を削っていますが、未だCNS薬の治験成功率は最低です。この理由の一つに、そもそも脳に薬が届かないことがあります。この研究では、脳の中に薬を送達する方法の開発を試み、これまで注目されていなかった新しい方法で脳の中に薬を運べる可能性を見出しました。今後、この可能性を深く調べていく予定です。
規制科学、薬物送達学
今回開発した方法は、将来的に色々な薬を脳内に運ぶために利用できます。例えば、低分子、抗体などの高分子に加え、粒子も脳内に運ぶことができるかもしれません。粒子を運ぶことができれば、粒子中の薬をかえることでCNS疾患治療に大きく貢献できると期待されます。65歳を過ぎるとCNS疾患の発症率が急激に増加することから、健康寿命を延ばすにはCNS薬の開発が重要です。この研究成果をさらに磨くことで健康社会に実現に貢献したいと思っています。