前駆体を連通多孔体とすることによって連通多孔性炭酸アパタイトブロックが調製できることがわかった。これは多孔体化によって溶解析出反応が三次元的に進行するためであることが原因であると考えられた。また、気孔が一次元、二次元、三次元であることに関わらず、連通多孔性炭酸アパタイトブロックには埋植4週の段階で中央部まで骨形成が確認された。一方、同じ三次元多孔性炭酸アパタイト骨補填材であっても気孔形態が異なることによって骨形成状況が異なることもわかった。 以上のことから、連通多孔体化は極めて有効であるが、気孔形態によって骨形成が異なるため、連通多孔体構造の最適化が重要であることが示唆された。
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