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2022 年度 研究成果報告書

二重特異性抗体を用いたBNCTホウ素デリバリーシステムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19H04472
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2019-2021)

研究代表者

長崎 健  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (30237507)

研究分担者 立花 太郎  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80311752)
中西 猛  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (20422074)
真田 悠生  京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (50738656)
増永 慎一郎  京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (80238914)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードホウ素中性子捕捉療法 / 二重特異性抗体 / 腫瘍集積 / 腫瘍増殖抑制効果 / 体内動態 / ドラッグデリバリーシステム / 抗体
研究成果の概要

最新のがん治療法であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の効率を改善するために、がん細胞抗原とホウ素クラスター化合物であるBSHの両者に結合能を有する新規二重特異性抗体の作製に成功した。培養がん細胞やヒトがんのマウスモデルである担がんマウスに対して開発した二重特性抗体を用いて中性子照射実験を実施したところ、BSHを含むホウ素薬剤はがん細胞をターゲッティングし、腫瘍細胞増殖を抑制した。以上の結果より新規に開発した二重特性抗体は優れたホウ素デリバリー能を有し、次世代BNCT薬剤への応用が期待される。

自由記述の分野

医用材料学

研究成果の学術的意義や社会的意義

より効果的で患者負担の少ないがん治療法が求められている現状において、選択肢を広げる「第5のがん治療」として注目されているのがホウ素中性子捕捉療法(BNCT)である。現在は再発性頭頸部癌のみに適応されているが、本研究の成果は安全性やより大型動物での有効性などをクリアすることで、より効率的で安全性の高い次世代BNCT薬剤となりうる可能性を有し、がん治療において大きな複音をもたらすものである。また、ホウ素クラスターという無機低分子に対する抗体取得など抗体工学において重要な知見を与える成果である。

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公開日: 2024-01-30  

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