研究課題/領域番号 |
19H04488
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
江藤 正俊 九州大学, 医学研究院, 教授 (90315078)
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研究分担者 |
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
姜 貞勲 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50423512)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 癌 / 膀胱 / バイオマーカー / 尿 |
研究成果の概要 |
本研究では尿中の活性化プロテインキナーゼC(PKC)をバイオマーカーとしての可能性を検討することを目的とした。ヒト尿路上皮癌由来細胞においてPKCαが発現し、さらに活性化していることが明らかとなった。しかも病理組織学的な悪性度に依存せず、低悪性度の癌細胞でも活性化が認められた。癌細胞の同所移植モデルにおいても、がん部組織はもちろん、その尿中にも活性型PKCαが検出された。癌細胞から活性型PKCαが分泌されることも確認されており、尿中バイオマーカーとしての有用性が確認された。
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自由記述の分野 |
泌尿器腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路上皮癌患者数は増加傾向にあり、尿路上皮癌を見逃さないための簡便な診断・スクリーニング法の開発は喫緊の課題である。また尿路上皮癌の標準検査である尿細胞診は低悪性度癌に対する感度が低く、臨床上の大きな問題となっている。本研究では膀胱癌においても活性型PKCαが発現していることを見出し、さらに尿中活性型PKCα が高悪性度だけでなく低悪性度の尿路上皮癌のバイオマーカーとなり得ることを示した。この成果を実臨床に応用すれば尿路上皮癌の再発の早期発見につながるだけでなく、検診において血尿や尿潜血患者からの尿路上皮癌患者のスクリーニングにつながる可能性があり、社会的な意義は非常に大きいと思われる。
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