独自に開発したDC-OPAによる高エネルギー中赤外パルスを2サイクルにまで圧縮し、これとルーズフォーカスによる位相整合を組み合わせることにより、水の窓領域においてアト秒高次高調波を高出力で発生することに成功した。さらに、マルチサイクルの3波長レーザーで構成される光シンセサイザーによりほぼシングルサイクルの高調波駆動電場を実現し、GW級の単一アト秒パルスを高効率で発生するとともに、アト秒ストリーキング法によりそのパルス波形を計測することにも成功した。また、その応用を見据えて、新しい円偏光パルスの発生法やアト秒過渡吸収シミュレーターを開発した。
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