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2023 年度 研究成果報告書

革新的化学遺伝学による内在性代謝物の新機能の解明と応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19H05640
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
審査区分 大区分F
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

吉田 稔  国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, グループディレクター (80191617)

研究分担者 西村 慎一  広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (30415260)
伊藤 昭博  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40391859)
研究期間 (年度) 2019-06-26 – 2024-03-31
キーワード内在性代謝物 / 化学遺伝学 / 創薬標的分子 / 翻訳後修飾 / 代謝フェロモン
研究成果の概要

多くの代謝物は、本来の代謝系での役割とは独立にタンパク質翻訳後修飾酵素の補因子や阻害剤として働くことで様々な生体機能を変換することがわかってきた。すなわち、ごくありふれた代謝物やその中間体が思わぬ活性を持ち、それらが周囲の環境変化によって量的変動し生命体の運命に大きく関わる可能性が現れてきたのである。そこで本研究では、分裂酵母と動物細胞を材料に、(1) エネルギー代謝、(2) 低酸素応答、 (3) アミノ酸代謝、(4) 脂質代謝、(5) タンパク質アシル化、(6) RNA代謝のそれぞれについて代謝物の新機能を明らかにする研究を行い、多くの発見につながった。

自由記述の分野

応用生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、解糖系酵素PFK1阻害によるミトコンドリア活性化の発見、脱アセチル化酵素SIRT2を阻害する内在性代謝物の発見、低酸素応答転写因子HIF-1を活性化する内在性代謝物の発見、分裂酵母の窒素源カタボライト抑制の制御に関わる細胞間コミュニケーション分子としてのシデロフォアの発見、セリン単一窒素源培地におけるイムノフィリンの重要性の発見、内在性奇数鎖脂肪酸による小胞体膜制御機構の発見、転写因子TEADにおけるN-アシル化の重要性の発見、翻訳されたイントロンによるタンパク質合成阻害作用の発見など、想像を遥かに超えた新規生理活性が明らかになり、新たな研究分野の創出につながると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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