研究課題
何度も経験することで学習される行為系列に関する知識をスクリプトと呼ぶ。本研究では,全員で挨拶をして食事をとるなど, 集団内で他者と一緒に学習される集団スクリプトの獲得が幼児の行動制御を促進するか検討することを目的としていた。本年度は、前年度までに得られたデータの積み重ねをもとに、Web調査と対面実験の2つの方向から研究を進めている。COVID-19の感染拡大の影響を探るなど社会情勢を踏まえた新たな試みも見られている。本年度の成果として特筆すべきは、本プロジェクトの中心となる実験を論文にまとめ、心理学系最高峰の雑誌の1つであるPsychological Scienceに掲載が決定していることである。世界で注目を集めているマシュマロテスト自体を問い直すきっかけとなるような研究であり、世界を先駆けてこうした成果をあげられたことは評価に値するまた、これらの成果に加えて、本年度にはこれまでの研究をまとめた論文2編が採択されている。そのうち1編は、発達科学分野ではトップジャーナルの1つであるDevelopmental Scienceに掲載されており、学術的に今後影響力を持つ可能性が高い。さらに、論文執筆のみならず、著書の執筆や国内外における口頭発表を積極的に実施している。以上より、積極的な研究活動を通して、国内外の当該分野を発展させる働きをしたと言える。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件) 図書 (2件)
Psychological Science
巻: in press ページ: -
Developmental Science
10.1111/desc.13181
Topics in Cognitive Science
10.1111/tops.12557