• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

災害と厄災の教育における経験と保護の諸相――アンカースミットの経験論に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 19J00184
研究機関大阪大学

研究代表者

李 舜志  大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワード記憶 / 教育 / トラウマ / 経験 / メディア
研究実績の概要

まず、記憶と教育に関する研究にあたって、東京大学の山名淳教授が主催するメモリー・ペダゴジー研究会に参加した。この研究会に参加する中で、自分自身が「記憶と教育」というテーマにおいてどのようなアプローチを採用し、どのようにして自らの独自性を示すことができるのか、考察を深めることができた。
今年度は学会が軒並みオンラインになる中、茨城キリスト教大学の安喰勇平講師が教育思想史学会大会で企画したコロキウム「語り示しの実践としての教育哲学の可能性」に発表者として参加した。このコロキウムへの参加を通して、教育という事象について哲学することの意義と可能性をあらためて検討することができた。立命館大学の鳶野克己教授退官記念論集への寄稿も、上記の教育と哲学の関係についてあらためて考える機会となった。
またコロナ禍の中でフィールドワークが難しい状況ではあったが、感染対策を万全なものにし、11月には水俣で相思社の方に街案内を依頼した。水俣病をめぐる歴史について、事件が起こった場所を実際にめぐりながら知ることによって、水俣の「外」からは知ることのできない情報や、実際に現地にいくことの意義について知ることができた。また相思社の方々は水俣病をめぐる事件の継承活動を行っていらっしゃるが、患者(体験者)ではない人間が、いかにその体験を後世へと伝えていくのか、実際に活動に携わっていらっしゃる方々と話すことで、考察を深めることができた。このように相思社はまち案内やガイドと同時に、市や県のものとは異なる水俣病についての展示を行っている(水俣病歴史考証館)。県立の資料館と考証館の両者を比較することは、物を展示することによる災害と厄災の継承について考察を深める機会となった。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「鳶野克己における『いのちへの世話』についての一素描」2021

    • 著者名/発表者名
      李舜志
    • 雑誌名

      『立命館文学 鳶野克己教授退官記念論集』

      巻: なし ページ: 129-140

  • [雑誌論文] 〈研究ノート〉デイヴィッド・ハルピンのユートピア的想像力についての一考察――教育学におけるユートピアの回帰をめぐって――2021

    • 著者名/発表者名
      李舜志
    • 雑誌名

      教育学研究

      巻: 88 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [学会発表] ジャック・デリダにおける「哲学」の義務2020

    • 著者名/発表者名
      李舜志
    • 学会等名
      教育思想史学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi