当該年度は別の研究機関へ異動することになり令和4年4月30日付で特別研究員を辞退したため対象期間は1か月間のみであったが、研究の総括と今後の発展を見越した引き継ぎに注力して研究活動を実施した。第一に、本研究課題で取り組んでいたボトルブラシポリマーからなる自己修復性エラストマーの系をまとめた。当該研究は2022年4月27日付で受理され、Soft Matter誌に掲載された。次に、かねてより取り組んでいたボトルブラシ高分子に対するDNA修飾反応の最適化を行い、DNA架橋ボトルブラシ高分子ゲル実現の初期検討を行った。本系は、エンタングルメントしない高密度高分子側鎖末端にDNA修飾をすることで、相補的な架橋反応を高効率で実現できることを狙ったものである。本系は特別研究員辞退後も所属のMITにて研究が継続している。
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