本年度は所属研究室を変更し、解析技術の習得に努めた。表現型を制御する脳領域をAll-Viralに解明するためには、ウイルスに搭載可能で特徴的な発現パターンを示すプロモーター/エンハンサーを同定するか、特徴的なトロピズムを示すウイルスカプシドを作成することが必要である。これを実現するために必要なRNAシーケンシングデータの解析手法を専門家の二階堂TLの下で学ぶと共に、画像の解析技術を習得した。
1月からは海外渡航を利用し、George Churchラボにて再びAAV-PHP.eBの実験系を立ち上げると共に、新規ウイルスセロタイプの導入と、透明化の実験系の立ち上げ・普及を行った。現在、独自のウイルスカプシドを作成するためにライブラリ作製の準備を進めている。今後はこれらのライブラリから細胞種・領域特異的な感染を示すものを同定する。
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