研究課題
2021年度は主に前年4月にKAGRAとドイツのGEO600で行った国際共同重力波観測(O3GK)の解析を行った。前年度に引き続き、O3GKのKAGRA干渉計の雑音成分内訳を評価するNoise Budgetチームを主導し、各種測定の情報収集や整合性の確認、プロットの作成や論文執筆を進め、年度末に論文を査読付き雑誌およびarXivに投稿した。また、補助チャンネルの信号を用いた独立成分分析(ICA)により干渉計信号から特定の雑音成分を除去する手法を開発した。突発性雑音に関連したトピックスとしては、2022年1月にトンガで発生した海底火山の噴火による地震波・空振・電磁波による擾乱をKAGRA施設にて観測し、その解析を行った。特に地上の空振による地下環境への影響(地震計やインフラサウンドセンサーへの伝達関数)を評価し、現在論執筆を進めている。また、次の観測や将来的に問題になると予測される環境雑音への対策として、干渉計の制御外れ(ロックロス)の原因となる海洋波浪と地面振動の関係性の調査、地下水排水路による重力場雑音評価のシミュレーション研究、国際共同観測時にコヒーレントな雑音として残るシューマン共振磁場のモニターのための測定とシミュレーションなどを行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件)
arXiv
巻: arXiv:2203.07011 ページ: -
10.48550/arXiv.2203.07011
Journal of Instrumentation
巻: 16 ページ: P07033~P07033
10.1088/1748-0221/16/07/P07033
Physical Review D
巻: 104 ページ: 042006
10.1103/PhysRevD.104.042006
巻: arXiv:2111.10053 ページ: -
10.48550/arXiv.2111.10053