研究課題
採用最終年度の研究実施状況は大きく①アラブ首長国連邦での臨地調査、②海外研究員とのオンライン国際ワークショップの企画・運営、③英語と日本語での論文発表、④国際・国内学会での研究成果発表、⑤民博・特別展への女性用飾面の出展、そして⑤アウトリーチ活動に分けられる。まず、新型コロナウイルス感染症の影響で約2年間中断していたペルシャ湾岸地域での臨地調査を、ドバイ万博終了直前の2022年1月から2月の約1か月間、UAEにて実施した。次にS.Zavaree博士学生(ドイツ)とL.Stephenson博士(米国)とともに2021年5月にオンライン国際ワークショップを開催した。そして最終年度の論文発表状況であるが、英語論文1本、博士論文英文要旨1本、一般書の分担執筆の日本語論文が1本、研究成果物としての日本語論文1本(非公開)が発表された。また、既に英文学術書の分担執筆のものが2本、英文書評1本、一般書分担執筆の日本語論文が2本採録決定済みである。国際・国内学会での研究成果発表状況については、2件の国際学会での口頭発表と1件のポスター発表、5つの国内学会での口頭発表(特別展ギャラリートークを含む)と3つのポスター発表を実施し、現在取り組んでいるイラン系移民の研究についても貴重なコメントが得られた。また既に海外で2件、国内で1件の口頭発表が受理されている。⑤については、国立民族学博物館で開催された「特別展 ユニバーサル・ミュージアム ― さわる!“触”の大博覧会」に女性用飾面を出展した。同時に公式図録には、出展作品の解説文を現地の文化と交えて寄稿した。最後にアウトリーチ活動についてであるが、明星学園中学校の卒業研究の一環としてインタビューを受けたり、在京UAE大使館のウェビナーシリーズにてUAEの伝統文化の発表・解説を行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
本ワークショップは政治的に分断されてきたペルシャ湾両沿岸地域の歴史的交流を捉え直すことを目的に、クウェートとイランから船長や商人、現地研究者を招き、ペルシャ語とアラビア語に英語通訳をつけながらオープンディスカッションをするという斬新なイベントであった。世界各地から100名を超える様々な分野の研究者が参加登録をし、イベント後の質疑応答でも大変貴重な情報交換が行われた。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Proceedings of the International Symposium ‘Performing the Self and Playing with the Otherness: Clothing and Costuming under Transcultural conditions
巻: - ページ: 44-46
日本中東学会年報
巻: 37(1) ページ: 133-138
https://www.manami-goto.com/pastevents