研究課題
これまで報告されている研究および予備実験の結果から，当初予定していた実験内容の修正を行った．低酸素ガス吸入を使用せずとも，運動時の大腿部への圧を調整することで，低酸素ガス吸入と同様の環境を作り出すことができることを確認した．そこで，本年度（平成31年度）の研究の目的は，血流制限を伴う有酸素性運動が非活動肢の血流パターンおよび血管内皮機能に及ぼす影響について検討し，至適な血流制限の程度を明らかにすることとした．現在までに，予備実験および対象者のリクルート，事前測定が終了した．予備実験では，血流制限下での自転車運動中における上腕動脈の血流動態および血圧応答を評価した．また，超音波診断装置による血流動態の評価と上腕動脈における血管内皮機能検査の手技取得を進めた．事前測定では，成人男性12名を対象に，最高酸素摂取量および後脛骨動脈における動脈遮断圧の決定のための測定を実施し，有酸素性運動時の負荷および血流制限の程度を決定した．また，本測定の慣れのための自転車運動および血管内皮機能検査を全ての対象者に実施した．現在は本測定を実施している段階である．
3: やや遅れている
年度当初に計画した実験は，倫理委員会での承認および測定の手技取得に時間を要したことから，実験の開始が遅れてしまい，年度内に実験の完遂に至らなかった．
結果が得られ次第，次年度（令和2年）の学会で発表する予定である．得られた研究結果を踏まえた上で，性別および加齢の影響にも焦点をあて検討を進める．
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Respiratory Physiology & Neurobiology
巻: 275 ページ: 103387～103387
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Journal of Exercise Nutrition & Biochemistry
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