研究課題
回流水槽を用いた流体力学の実験手法により、クチバシ形態や魚を咥えることの流体力学的な影響を調べた。ウミスズメ類の標本を3Dスキャナで計測し、高精細3Dプリンタで造形することで模型を用いて実験的に抵抗や流れ場を計測した。回流水槽内に模型を固定し、野外計測した飛行と遊泳時の運動を再現し、流体抵抗と流れを計測した。模型のツノ状の突起は人為的に変えたり、魚を咥えさせることで、ツノと魚の影響を明らかにすることを目指した。魚をくわえている時のツノによる流体抵抗の抵抗低減の効果が示唆された。当初計画していた野外調査は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止した。
3: やや遅れている
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、野外調査を中止したため。
ウトウが魚をくわえている時のツノによる流体抵抗の抵抗低減の効果が示唆された。抵抗低減のメカニズムを調べるために、流れの可視化実験に取り組む。これまでも可視化の実験には取り組んできたが、ツノの有無による違いは見いだせなかった。そこで、今後は胴体の表面近傍の流れも調べることで、ツノが抵抗を低減するメカニズムを探る。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
PLoS ONE
巻: 15 ページ: 1-12
10.1371/journal.pone.0236635
野生生物と社会
巻: 8 ページ: 47-57
10.20798/awhswhs.8.0_47