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2021 年度 実績報告書

触錯覚現象を用いた力覚バイアスによる動作教示

研究課題

研究課題/領域番号 19J02096
研究機関東京工業大学

研究代表者

中村 拓人  東京工業大学, 情報理工学院, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワードハンガー反射 / 疑似力覚 / 触覚
研究実績の概要

本年度は本課題における適用方向拡張の研究をおこなった.本課題では錯覚現象による力覚を提示して,スポーツ動作の誤った動きを抑制する方向に動かしにくくするバイアスかける.力覚によるバイアスを提示する方法として,ハンガー反射(皮膚の横ずれを特定の位置に提示すると力覚が生起する現象)という触覚の錯覚現象を用いている.本現象は頭部のヨー軸方向以外にも,ピッチ軸方向及びロール軸方向に発生することが知られていた.しかし,デバイスの装着状態が不安定であったため,本課題の応用対象であるスポーツに応用することは困難であった.そこで,本年度は非電源でピッチ軸方向にハンガー反射を安定的に提示するデバイスを開発した.ハンガー反射は皮膚の横ずれを利用しているため,開発したデバイスは額に上下方向の皮膚変形を発生させる.従来デバイスはバネ構造をヨー軸方向に配置したデバイスを用いていたが,今回のデバイスではピッチ軸(上下方向)にバネ構造を配置することでデバイス本体を装着した際に発生する弾性力方向をピッチ軸(上下)方向にすることを実現した.開発したデバイスによって,頭部をピッチ軸(頭部上下方向)に力覚を安定的に提示することができ,ゴルフスイング時に頭が上がりすぎてしまう姿勢の矯正などに応用できる.今後はデバイス使用の前後でのフォーム改善度などの調査を行っていく.また,頭部だけでなく,すでに手首・肘・膝などゴルフスイングに影響する部位でのハンガー反射提示デバイスも開発済みであるため,どれらを統合した練習方法の設計なども行っていく.

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Posture-based Golf Swing Instruction using Multi-modal Feedback2022

    • 著者名/発表者名
      Yuka Tanaka, Takuto Nakamura, Hideki Koike
    • 雑誌名

      IPSJ Journal

      巻: 30 ページ: 107-117

    • DOI

      10.2197/ipsjjip.30.107

    • 査読あり
  • [学会発表] SkiSim: A comprehensive Study on Full Body Motion Capture and Real-TimeFeedback in VR Ski Training2022

    • 著者名/発表者名
      J. Hoffard, X. Zhang, E. Wu, T. Nakamura, H. Koike
    • 学会等名
      Augmented Humans 2022
    • 国際学会
  • [学会発表] 身体複数箇所へのハンガー反射同時提示装置2021

    • 著者名/発表者名
      中村,小池
    • 学会等名
      第22回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SICE SI 2021)
  • [学会発表] 偏加速度振動による力覚生起時の皮膚計測2021

    • 著者名/発表者名
      金子,中村,梶本
    • 学会等名
      第26回日本バーチャルリアリティ学会大会
  • [学会発表] PushToSki-An Indoor Ski Training System Using Haptic Feedback2021

    • 著者名/発表者名
      J. Hoffard, T. Nakamura, E. Wu, H. Koike
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2021 Poster
    • 国際学会
  • [備考] TakutoNakamura's Web

    • URL

      https://sites.google.com/view/t-nakamura/

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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