現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の研究実施計画としては、難消化性オリゴ糖摂取による大腸粘膜固有層の免疫細胞におけるmiRNAの発現変化が腸内細菌叢の変化によるものかを腸内細菌叢の移殖により解明することであった。通常(SPF)マウスと無菌(GF)マウスを用いた大腸粘膜固有層の免疫細胞のmiRNAの発現プロファイルについては解析を行ったが、菌叢移殖による確認までには至っていない。また、miRNAの発現変化が酪酸をはじめとする腸内細菌叢由来の因子によるものかどうか検証するため、大腸LPLへの短鎖脂肪酸(酪酸、酢酸、プロピオン酸)や菌体構成成分の一部である各種Toll-like receptorのリガンド(LPS, flagellin, Pam3CSK4, ODN1585, poly (I:C), Imiquimod)の添加を行ったが、それらの添加によるmiRNAの発現変化は認められず、miRNAの発現を変化させた因子の同定にまでは至らなかった。
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