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2019 年度 実績報告書

出芽酵母におけるオートファジー関連構造体の形態定量解析

研究課題

研究課題/領域番号 19J11061
研究機関東京大学

研究代表者

河岡 辰弥  東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
キーワードオートファジー / Atgタンパク質 / 画像解析 / 機械学習 / 形態解析
研究実績の概要

オートファジーは真核生物において高度に保存された細胞内成分の自己分解経路である。オートファジーが誘導されると、液胞近傍にオートファジー関連(Atg)タンパク質と呼ばれるタンパク質群が集積体を形成する。Atgタンパク質の集積体を起点に、隔離膜(IM)と呼ばれるカップ状の膜構造が伸展し、分解対象を包み込んでオートファゴソーム(AP)を形成する。これら一連の構造体はオートファジー関連構造体(ARS)と呼ばれている。APの形成には19のAtgタンパク質が必須であることが知られており、それらの機能がどのように関わってAPが形成されるかについては未だ不明である。本研究では、ARSの形態やAtgタンパク質の局在に注目し、顕微鏡画像の定量解析によりAP形成時のAtgタンパク質の役割に関する知見を得ることを目的とした。本研究では、大きなAPを形成することが知られているW303二倍体株を用いてAP上でのAtgタンパク質の解析を行った。APに注目した解析を行うため、複数の形態パラメータを使用し、客観的な基準からクラスタリングによりAPを選別するシステムを開発した。ARS全体に局在することが知られているAtg8を蛍光タンパク質mRuby3で標識し、IM伸展時に他のオルガネラの相互作用領域に局在することが知られているAtgタンパク質のAPにおける局在解析を行った。その結果、局在する相互作用領域によってAPクラスターにおける共局在率が異なることが明らかとなった。また、経時的なARSの形態解析により、AP形成後期課程における形態学的な変化を詳細に解析することが可能となった。本研究により、ARSの形態解析を行う新たなツールが開発され、Atgタンパク質の機能について新たな知見を得ることに成功した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Atg2 mediates direct lipid transfer between membranes for autophagosome formation2019

    • 著者名/発表者名
      Osawa Takuo、Kotani Tetsuya、Kawaoka Tatsuya、Hirata Eri、Suzuki Kuninori、Nakatogawa Hitoshi、Ohsumi Yoshinori、Noda Nobuo N.
    • 雑誌名

      Nature Structural & Molecular Biology

      巻: 26 ページ: 281~288

    • DOI

      10.1038/s41594-019-0203-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 出芽酵母におけるオートファジー関連構造体の網羅的形態解析2019

    • 著者名/発表者名
      河岡辰弥, 李楚寧, 鈴木邦律
    • 学会等名
      第52回酵母遺伝学フォーラム
  • [図書] 細胞 The CELL2019

    • 著者名/発表者名
      オルガネラ間相互作用を介したオートファゴソームの形成機構
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      北隆館

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公開日: 2021-01-27  

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