• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

相対論的無衝突衝撃波における航跡場加速の数値的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19J11716
研究機関東京大学

研究代表者

岩本 昌倫  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
キーワード宇宙線 / 粒子加速 / 無衝突衝撃波 / 宇宙プラズマ
研究実績の概要

今年度は2次元系における電子・イオンプラズマ中の相対論的無衝突衝撃波の数値計算結果の解析を主に行った。その結果、電子・イオンプラズマではシンクロトロンメーザー不安定による電磁波放射の効率が電子・陽電子プラズマと比較して飛躍的に高まることを確認した。相対論的無衝突衝撃波におけるシンクロトロンメーザー放射は航跡場を励起するために必要不可欠な物理過程であり、航跡場加速の理解に大きく前進する重要な結果である。さらにこの解析により、イオン・電子ともに航跡場の影響受け、上流で電場に加速されて宇宙線のエネルギー分布に似た冪型のエネルギー分布を作ることも発見した。超高エネルギー宇宙線はほとんどがイオンであるため、イオンを加速できたことは特に重要な結果である。これらの成果は学会で発表するだけでなく、論文としてまとめ、査読付き国際学術雑誌The Astrophysical journal Lettersから出版されている。
また今年度は、カナダのアルバータ大学に約3ヶ月間長期滞在し、Richard Sydora教授と共同研究を行った。さらにこのカナダへの長期滞在に加え、より理論的考察を進めるために他の研究機関へ訪問し優れた研究者たちと議論を行った。一つはアメリカのコロンビア大学であり、Lorenzo Sironi助教のもとでセミナー発表をおこなった。さらにドイツのポツダム大学にも訪問し、Martin Pohl教授やJacek Niemiec教授と議論を行った。上述の論文は両氏との共同研究の成果でもあり、国際的にも研究を展開した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] ポツダム大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ポツダム大学
  • [国際共同研究] ポーランド科学アカデミー(ポーランド)

    • 国名
      ポーランド
    • 外国機関名
      ポーランド科学アカデミー
  • [国際共同研究] アルバータ大学(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      アルバータ大学
  • [雑誌論文] Precursor Wave Amplification by Ion?Electron Coupling through Wakefield in Relativistic Shocks2019

    • 著者名/発表者名
      Iwamoto Masanori、Amano Takanobu、Hoshino Masahiro、Matsumoto Yosuke、Niemiec Jacek、Ligorini Arianna、Kobzar Oleh、Pohl Martin
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal

      巻: 883 ページ: L35~L35

    • DOI

      10.3847/2041-8213/ab4265

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Particle acceleration with precursor wave driven wakefield in relativistic shocks2019

    • 著者名/発表者名
      岩本昌倫、天野孝伸、星野真弘、松本洋介
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合大会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi