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2020 年度 実績報告書

暗黒物質アクシオンゆらぎの非線形成長による観測可能性

研究課題

研究課題/領域番号 19J12936
研究機関東京大学

研究代表者

園元 英祐  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
キーワード暗黒物質 / アクシオン / 非常に軽いスカラー粒子 / 非線形ゆらぎの成長 / オシロン / 21cm線
研究実績の概要

昨年までの研究により Ultra-Light Axion-like Particle (ULAP) がオシロンという長寿命なソリトンを形成し得ることがわかった。そこで本年は、 形成されたオシロンを用いて ULAP のパラメータ領域に制限をかけることを目的として研究を行い、以下の二つの成果を得ることができた。
一つ目は、オシロンが作る密度ゆらぎのパワースペクトラムの解析解を求めたことである。オシロンは、オシロン形成時のホライズン以下のスケールで大きなゆらぎを作るため、このゆらぎに着目することでオシロンを何らかの観測と結びつけられる可能性があった。そこで、オシロンのゆらぎの作るパワースペクトラムの定量的な見積もりをまずは行い、その結果が数値シミュレーションの結果と一致することを確認した。
二つ目は、21cm 線と呼ばれる、中性水素の陽子・電子間のスピン相互作用によって分裂したエネルギー準位間の遷移によって放出される光子に着目することで、探索可能な ULAP のパラメータ領域に制限を付けたことである。今回は、小スケールの大きなゆらぎ観測手法として、背景光が中性水素に吸収されることによって生じる 21cm 線の吸収線を用いた。オシロンの存在によってこれらの吸収線の量がどの程度変化するかを計算することで、21cm 線の観測によって制限可能な ULAP のパラメータ領域を得ることができた。
以上の結果は、二本の論文として Journal of Cosmology and Astroparticle Physics に掲載されている。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Oscillons of axion-like particle: mass distribution and power spectrum2021

    • 著者名/発表者名
      Kawasaki Masahiro、Nakano Wakutaka、Nakatsuka Hiromasa、Sonomoto Eisuke
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics

      巻: 2021 ページ: 061

    • DOI

      10.1088/1475-7516/2021/01/061

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Probing oscillons of ultra-light axion-like particle by 21 cm forest2021

    • 著者名/発表者名
      Kawasaki Masahiro、Nakano Wakutaka、Nakatsuka Hiromasa、Sonomoto Eisuke
    • 雑誌名

      Journal of Cosmology and Astroparticle Physics

      巻: 2021 ページ: 019

    • DOI

      10.1088/1475-7516/2021/04/019

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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