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2020 年度 実績報告書

閉曲面上のグラフに対する再埋蔵理論の展開

研究課題

研究課題/領域番号 19J13359
研究機関横浜国立大学

研究代表者

永並 健吾  横浜国立大学, 環境情報学府, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2021-03-31
キーワード位相幾何学的グラフ理論 / 閉曲面上のグラフ / 再埋蔵理論 / 三角形分割 / グラフ彩色
研究実績の概要

本年度は,「グラフの再埋蔵理論」と「グラフの彩色問題」との関連について研究に大きく進展があった.
Kundgen・Ramamurthi(2002)によって提唱された「weak chromatic numberがいくらでも大きく異なるような同じグラフの異なる埋め込みが同一閉曲面上で存在するか」という予想を肯定的に解決した.また,研究者協力者として東京理科大学の野口氏に加わっていただき,研究をさらに発展させることに成功した.具体的には,当初,予想の肯定的な解決を与えるためのグラフの構成例として単純でないグラフを扱っていたが,単純グラフにおいても予想を肯定するグラフの構成例を構築できた.また,3以上の任意の整数kに対してweak chromatic numberがちょうどkである三角形分割とkより小さい三角形分割を両方持つグラフが存在することを証明した.一方で,weak chromatic numberがちょうど2である三角形分割を持つグラフはほかの三角形分割を持ったとしても,必ずそのweak chromatic numberも2であることを証明した.以上の結果を論文としてまとめたものは学術雑誌に受理された.
また,横浜国立大学の大野氏とともにfacial complete coloringと呼ばれるグラフ彩色 に対してもグラフの再埋蔵との関連の研究を行った.それらの結果をまとめた論文は現在,学術雑誌に投稿中である.
以上のように,「グラフの再埋蔵理論」と「グラフの彩色問題」を融合させるという新たな視点から研究を大きく進展することに成功した.

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Embeddings of a Graph into a Surface with Different Weak Chromatic Numbers2020

    • 著者名/発表者名
      Kengo Enami and Kenta Noguchi
    • 雑誌名

      Graphs and Combinatorics

      巻: 37 ページ: 435~444

    • DOI

      10.1007/s00373-020-02256-8

    • 査読あり
  • [学会発表] グラフの再埋蔵とweak coloring2020

    • 著者名/発表者名
      永並健吾
    • 学会等名
      JCCA2020-DMIA2020-SGT9
  • [学会発表] 平面的グラフの (m, n)-リンク性について2020

    • 著者名/発表者名
      永並健吾,前澤俊一
    • 学会等名
      第32回位相幾何学的グラフ理論研究集会
  • [学会発表] (m, n)-リンク的な平面的グラフの特徴づけ2020

    • 著者名/発表者名
      永並健吾,前澤俊一
    • 学会等名
      2020年度応用数学合同研究集会

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公開日: 2021-12-27  

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