今後の研究の推進方策 |
今後は、アミノ酸配列が既知の抗体医薬品(Infliximab, Adalimumab, Trastuzumab, Pertuzumab)とそれぞれの標的タンパク質 (TNFα、HER2) を新たな免疫複合体モデルとし、これらを使って上記のエピトープ切除法、架橋剤法によるエピトープ候補の選別、MeroX 解析による検証を行う。エピトープ特定法の構築後は、尿路癌の診断の実用化に向け、既に特定している尿路癌に特徴的にみられる免疫複合体(Ceruloplasminなど)のエピトープを各患者の尿中から特定する。その後、特定したエピトープの情報をもとに、エピトープ部分とは立体構造上反対側に位置するアミノ酸配列を認識可能な抗体をプレートに固定化させたプレートを作り、免疫複合体を定量可能なELISA法を構築する。
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