研究実績の概要 |
2020 年度は COVID-19 ウィルスの影響により、大学・実験施設への立ち入りが制限されるなど実験の遂行が困難となった。そのため実験を行う必要のある本研究は期待通りの進捗を出すことができなかった。その中、博士研究論文のメインテーマの発展として地球コア条件(~135 GPa, ~3000 K)における溶融の電気伝導測定に挑戦した。融解時の試料形状の維持をするためサファイアカプセルを使用していたが、超高圧力条件下では試料室の厚さが10 μm 以下になり、サファイアカプセルが割れてしまい試料形状の維持が困難で有ることがわかった。この結果により 100 GPa を超えるような超高圧力下での液体の電気伝導度測定にはサファイアカプセルとは違った技術が必要であることを確認することができた。 2020 年度は学会の中止なども相次ぎ積極的な研究成果の報告を行うことができなかったが、DAC を用いた高圧力下における融解鉄の電気伝導度測定の結果は論文にまとめ投稿の準備を行った。
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