研究実績の概要 |
今年度は、国際的パンデミックの影響で現地調査の実施はされなかった。しかし、オンラインで開催された研究会等を通した情報共有及び交流を国内外の研究者と行うことによって、研究テーマについて考察を深めることができた。12月には、海上に居住する人々のコミュニティ形成をテーマに国際シンポジウム“Maritime Communities in Practices of Skill, Knowledge, and Rituals: Some Cases from Sulawesi, Indonesia (技術・知識・儀礼の実践から、海の共同体を考える:インドネシア・スラウェシ島周辺における事例を中心として)”を企画し、開催した。そこでは「南東スラウェシ州のバジョ集落における儀礼の実践:日常における儀礼の役割」と題して自身の研究発表も行い、オンライン上で招聘した国内外の海洋民研究者・院生と共に、海上と言う空間におけるアイデンティティ・コミュニティ形成についての議論を深めた。 また、国内における学生が受けたパンデミックの影響について、自身が参加するオンライン研究会の運営状況などを踏まえた報告書“Some Negative Impacts for University Students During Pandemic 2020”を研究会の同志と共著し、Kyoto Review of Southeast Asia に投稿した。さらに地域研究コンソーシアムによるシンポジウム「アクションとしての地域研究とグローバル・スタディーズ:学び、伝え、支え合う」では、院生からの応答として、「地域研究×グローバル・スタディーズの可能性/コロナ禍でのフィールドワーク―」に関する発表を行った。 その他、投稿論文やシンポジウムのプロシーディングスの原稿執筆を行い、投稿の準備を行っている。
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