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2021 年度 実績報告書

エビのゲノムに残された化石ウイルスを復活させる

研究課題

研究課題/領域番号 19J21518
研究機関東京海洋大学

研究代表者

川戸 智  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワードクルマエビ / WSSV / 内在性ウイルス配列 / ニマウイルス科 / トランスポゾン
研究実績の概要

本年度は甲殻類の内在性ウイルス配列探索と解析を中心に行った。
甲殻類複数種の全ゲノムショットガンシーケンスを行い、甲殻類ゲノム中の内在性ウイルス配列を計22本得た。比較解析の結果、宿主ゲノム中への組み込みはニマウイルス科内で広く生じており、とりわけクルマエビ類の内在性ウイルスからなる系統がニマウイルス科でもっとも初期に分岐したことが分かった。内在性ニマウイルスは、甲殻類ゲノム中の反復領域に選択的に組み込まれており、また宿主から獲得した複数の遺伝子をイントロンを保持したまま保有していた。ニマウイルス科の姉妹群とみられる、陸生甲殻類から見出されたウイルス配列も、クルマエビ類の内在性ウイルスと類似した特徴を示した。このことから、宿主ゲノム中への組み込みはニマウイルス科の祖先から受け継がれた性質であることが示唆された。
以上のことを踏まえると、甲殻類ゲノム中の内在性ニマウイルスは、宿主ゲノム中に自らを挿入し、親から子へ垂直伝播することで自己複製を図る、トランスポゾンに似たライフスタイルをとっていると考えられた。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Genome and transcriptome assemblies of the kuruma shrimp, <i>Marsupenaeus japonicus</i>2021

    • 著者名/発表者名
      Kawato Satoshi、Nishitsuji Koki、Arimoto Asuka、Hisata Kanako、Kawamitsu Mayumi、Nozaki Reiko、Kondo Hidehiro、Shinzato Chuya、Ohira Tsuyoshi、Satoh Noriyuki、Shoguchi Eiichi、Hirono Ikuo
    • 雑誌名

      G3 Genes|Genomes|Genetics

      巻: 11 ページ: jkab268

    • DOI

      10.1093/g3journal/jkab268

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] クルマエビのドラフトゲノム2021

    • 著者名/発表者名
      川戸智、西辻光希、有本飛鳥、久田香奈子、川満真由美、野崎玲子、近藤秀裕、新里宙也、大平剛、佐藤矩行、將口栄一、廣野育生
    • 学会等名
      第21回マリンバイオテクノロジー学会大会

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公開日: 2022-12-28  

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