研究課題/領域番号 |
19J22111
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
賀川 恵理香 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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キーワード | パキスタン地域研究 / パルダ / 性別規範 / 女性のモビリティ / 農村調査 |
研究実績の概要 |
平成31年度は主に修士論文の発表と、長期調査に向けての研究計画作成に尽力した。その成果として、本年度は国内外合わせて計7回の研究発表を実施した。 まず、4月に第14回南アジア学会修論・博論発表会にて、「現代パキスタンにおけるパルダ概念―都市高学歴女性の被服をめぐる語りを通して―」という題名で修士論文の内容を発表した。続いて、6月に、第53回日本文化人類学会研究大会にて、「現代パキスタンにおけるパルダの機能 都市高学歴女性の語りを通して」という題名で研究発表を行った。7月には3度の学術発表を行っている。東京外国語の2019年度海外学術調査フォーラムにて、「現代パキスタンにおけるパルダ実践」という題名でポスター発表を行い、第52回南アジア研究集会では「現代パキスタン都市部における女子大生のパルダ実践──パンジャーブ州ラーホールの事例」という題名で研究発表を行った。さらに、みんぱく共同研究会「物質文化から見るアフロ・ユーラシア沙漠社会の移動戦略に関する比較研究」では、「現代パキスタンにおけるヴェール着用実践:都市部の女子大生を事例として」という題名で研究成果を発表した。同時に他の研究者と積極的に交流し、研究計画を練った。 9月から1月はパキスタンに渡航し、パンジャーブ州の農村に滞在した。現地では、調査村の地図作り、カースト制度、経済状況の把握などに努めた。滞在中、ラーホール市内の公立大学であるパンジャーブ大学にて主催されたFikr-i-Iqbal ki asri maanaviyatにて、「The Relationship between Japan and Allama Iqbal」という題名で発表を行った。12月から1月にかけて一時帰国し、1月には東京外国大学のフィールドサイエンスコロキアムにて、「気まずい、と感じること:パキスタンにおけるフィールドワーク」という題名で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外で開催された研究会や学会にて、積極的に研究発表を行うことで自身の研究内容が具体的になってきたといえる。さらに、そこで他の研究者と交流し、意見交換を行うことによって、長期調査における研究計画をより明確にすることが可能となった。それをもとに、現在長期調査を順調に進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度は、これまでの研究成果を国内外に発信することで、長期調査に向けた研究計画の方向性を明確にすることができた。 令和2年度は、前年度に引き続き長期フィールド調査を実施し、データの収集を行うとともに、研究成果の発表を行う。 研究成果発表については、学術雑誌『アジア・アフリカ地域研究』に、現代パキスタン都市部における女子大生のパルダ実践について学術論文投稿を行いたい。 次に、フィールド調査については、パンジャーブ州の農村に滞在し、女性たちのパルダ認識に関するインタビュー調査や、家計悉皆調査を実施する予定である。
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