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2021 年度 実績報告書

自動車修理をめぐる技術的実践とその歴史的変容:西アフリカ・ガーナの事例から

研究課題

研究課題/領域番号 19J22395
研究機関京都大学

研究代表者

三津島 一樹  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワードガーナ / 自動車修理 / 技術
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染症の影響に伴う研究計画の延期により実施年度は複数年にまたがっているが、2022年10月よりフィールドワークを開始し、調査を進めることができた。
第一に、自動車修理工の顧客であるガーナ都市部のドライバーにインタビューをおこなった。その結果、ディーラーの整備工場を利用する人はごくわずかで、ほとんどのドライバーがインフォーマルな自動車修理工場を利用していることがわかった。ドライバーが自動車修理工場を選ぶ理由としては、価格の安価さや立地のほか、長年にわたる付き合いが挙げられた。このほかにも、親類・知人のネットワークによって部品供給がおこなわれるガーナでは、希望する部品が希望する価格で見つからないことがある。現地の乗り合いバスであるトロトロのドライバーからは、そうした場合に異なるメーカーの部品であっても、インフォーマルな自動車修理工であれば直すことができるとの話が聞かれた。
第二に、自動車修理の「技術」と「知識」について調査を行うことができている。執筆時においても調査を進めている段階であるが、以下の3点について現時点で明らかになっている。まず、安価かつ素早く作業を進めるために、徒弟制が採用されており、これらは労働を細分化し作業を早く進めるとともに、徒弟に作業機会を与える場になっていることが明らかになった。次に、自動車修理工は自動車の機械的な箇所を専門としているため、コンピューターに関する問題については故障診断機をもつ電気工に作業を依頼している。さらにドライバーに対するインタビューで聞かれた通り、インフォーマルな自動車修理工場では他社製の部品を流用し、問題を解決することが頻繁に行われている。スアメ地区では、顧客のドライバーや自動車修理工が望むように部品を得られるとは限らず、そうした場合には近隣の職工と協力することで問題を解決していることが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2023-12-25  

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