初年度において、まずは研究課題の当初の目的である金属有機構造体の自己集合を利用した多孔材料の三層(マクロ・メソ・マイクロ孔)秩序構造制御を試みた。一方で当初計画していた、界面活性剤を用いたメソ孔領域の秩序化は困難であったため、方針を変更して先にマクロ孔・マイクロ孔領域の秩序構造制御とメソ孔領域の非秩序構造制御の手法の開発を試みた。そして二層(マクロ孔・マイクロ孔)の秩序構造制御およびメソ領域の非秩序構造での分布制御が可能となる新規合成ルートを確立した。この結果は査読付き国際誌である Angewandte Chemie International Edition に発表した。また、その結果について国内・国際学会においてもポスター・口頭発表を行い、一件の学会賞を受賞した。
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