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2021 年度 実績報告書

拡張π共役系多環式アレーン金属クラスターの構築と炭素-金属面間配位相互作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19J23557
研究機関東京工業大学

研究代表者

須川 毅  東京工業大学, 物質理工学院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワードPd / 芳香族化合物 / 遷移金属錯体 / 多核クラスター
研究実績の概要

本年度は、アレーンを架橋配位子に有するパラジウムナノクラスターの開発を行い、溶液中で安定に存在するアレーン-パラジウムナノクラスターが生成することを見出した。そのパラジウムナノクラスターの組成は元素分析によって同定し、分子構造は単結晶X線構造解析によって決定した。また、CV測定を行い、多段階の酸化還元挙動を示すことを明らかにした。CV測定で観測された酸化還元体が、化学的酸化還元反応によって合成できることを明らかにした。加熱条件下での反応検討から、パラジウムナノクラスターに配位したアレーン配位子が配位子交換活性を有していることを明らかにした。
本研究で合成したアレーン-パラジウムナノクラスターはこれまでに例ない錯体であり、アレーンと遷移金属クラスターとの面間配位相互作用において重要な知見を与えるものである。また、特徴的なパラジウムナノクラスターの構造を明らかにした。このことは、アレーンを架橋配位子として有する遷移金属ナノクラスターのクラスター構造の構築原理についても知見を与えるものである。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bridging coordination of acenaphthylene to a Pd<sub>3</sub> chain or a Pd<sub>4</sub> sheet cluster2022

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Koji、Sugawa Tsuyoshi、Kondo Mio、Masaoka Shigeyuki、Murahashi Tetsuro
    • 雑誌名

      Dalton Transactions

      巻: 51 ページ: 1901~1906

    • DOI

      10.1039/D1DT04071E

    • 査読あり
  • [学会発表] Syntheses of multinuclear Pd clusters having [2.2]paracyclophane ligands2022

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Sugawa・Ayaka Hatano・Koji Yamamoto・Tetsuro Murahashi
    • 学会等名
      第71回錯体化学討論会

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公開日: 2022-12-28  

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