研究課題/領域番号 |
19J40107
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨志田 聡子 東京大学, 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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キーワード | ユダヤ諸語 / ユダヤ人 / ラディノ語 / イディッシュ語 / オンライン / 参与観察 / 集合的記憶 / COVID19 |
研究実績の概要 |
報告者は昨年に引き続きユダヤの言語の学習活動に継続的に参加しながら、日本からも入手可能な資料について調査しました。今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響などで海外渡航ができなかったので、言語学習活動の参与観察をオンラインで進めました。オンラインでの参与観察を2年間続けて彼らと一緒にCOVID19を過ごしてみて、改めてわかったことがありました。その一つが本研究をさらに発展させるためにはより深い信頼関係の構築が必須だということです。そのためには報告者が、現地に何度も赴き、本研究や自身について丁寧に説明する必要があります。一緒に時間を過ごしながら、先方と対面形式でお話しすることが重要だという考えに至りました。それが実現する時に備えて、今年度はラディノ語に関連する資料を分析しました。さらに同じユダヤ人の言語でオンラインでも調査しやすいイディッシュ語について調査を進め、言語、文化、宗教についての理解を深めました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響で当初予定していた海外調査は実施できませんでした。また、会議や出版が延期になり、当初予定していた研究発表ができませんでした。しかしその一方で、オンラインでの言語学習活動などの調査や、資料収集は当初の予定を超えて進んだ。そのためこのように評価しました。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も引き続きオンラインでの調査を進めます。これまでの研究をまとめて、本研究の成果を学会発表XXI Congreso de Estudios Sefardies(2022年7月)、共著(2023年出版予定)等で公開するので、その準備を進めます。
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