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2020 年度 実績報告書

脳腸相関の民族誌的研究;文化と科学の遭遇

研究課題

研究課題/領域番号 19J40193
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 和歌奈  京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2022-03-31
キーワードアクターネットワーク理論 / マルチスピーシーズ / ダナ・ハラウェイ / 科学技術の人類学
研究実績の概要

調査については、コロナの状況の中で大幅に計画を変更せざるを得なかったが、できる限りデータを収集した。主に京都府、愛知県、静岡県などで発酵や食に関するフィールドワークやインタビューを行い、データを収集したほか、オンラインで科学者や微生物で服を作るデザイナーなどへインタビューを行った。当初、海外に滞在し調査を行う予定であったが、コロナ渦となり、海外での調査は断念することとなった。
成果である学術論文計5本(4本は出版済み、1本は執筆中)のうち2本は査読論文であり、そのうちの1本は英語論文かつ国際トップジャーナルに掲載されている。昨年の夏までに、科学社会学会の雑誌に、アクターネットワーク理論の展開とダナ・ハラウェイなどのフェミニズムSTSがどのように発展したかをまとめた論文が掲載された(日本語)。また、以前から書き直しを続けていた論文(英語)が、科学技術論のトップ国際ジャーナルにアクセプトされ、オンラインファーストで掲載された。また、マルチスピーシーズ人類学に関する編著本の依頼を受け、1章分を執筆した(日本語)。この編著本は令和3年の秋に出版予定である。また、科学技術社会論の教科書である『科学技術社会論の挑戦』, 第3巻 (「つなぐ」「超える」「動く」の方法論)の1章を担当し、科学技術の人類学の潮流についてわかりやすく紹介した(日本語)。こちらの教科書はすでに出版されている。また、世界思想社の出版している雑誌にエッセーを寄稿した(日本語)。
研究発表では、「京都人類学研究会」で研究発表をする機会を得た。オンラインの開催で70名ほどが聴講し、コメンテーターの山崎吾郎先生(大阪大学)や質問者から有意義なコメントを得ることができた。
一連の研究成果が評価され、科学技術社会論学会・柿内賢信賞奨励賞を受賞し、令和2年12月に科学技術社会論学会より表彰された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Improvising care: Managing experimental animals at a Japanese laboratory2021

    • 著者名/発表者名
      Suzuki1 Wakana
    • 雑誌名

      Social Studies of Science

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1177/03063127211010223

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 実験室から 「相互の係わりあい」 の民族誌へ: ポスト-アクターネットワーク理論の展開とダナ・ハラウェイに注目して2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      年報科学・技術・社会

      巻: 20 ページ: 3-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小文字の倫理―知ることとケアすること2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      世界思想

      巻: 47 ページ: 16-21

  • [雑誌論文] 科学技術の人類学:多様化する「科学技術の民族誌」2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木和歌奈
    • 雑誌名

      科学技術社会論の挑戦

      巻: 3 ページ: 95-113

  • [備考] 鈴木和歌奈・研究者個人のページ

    • URL

      http://www.wakanasuzuki.net

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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