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2021 年度 実績報告書

共生微生物を利用した水生雑草成長制御技術の分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 19J40259
研究機関東京農工大学

研究代表者

吉田 明希子  東京農工大学, 大学院 農学研究院, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2019-04-25 – 2023-03-31
キーワードウキクサ / 共生微生物
研究実績の概要

水田の雑草である水生植物ウキクサは、繁殖力が旺盛で種子を介さない栄養繁殖で次々に新しい個体を増殖させることから扱いやすく、また水質浄化の指標植物として利用されている。本研究課題では、水田においてウキクサの栄養繁殖・生殖繁殖過程に影響を及ぼす細菌を探索し同定することを目的としておこなった。今年度は、昨年度に引き続き、無菌ウキクサに有機栽培水田と慣行栽培水田の土壌水に含まれる微生物をウキクサに共生させたとき、栄養繁殖時のウキクサに共生する微生物の変化について時間を追ってサンプリングしたものから16sRNA遺伝子を用いて、細菌叢のアンプリコン解析をおこなった。さらに、微生物がウキクサに共生する過程で、特にウキクサの根の形態変化について着目して解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

栄養繁殖時のウキクサの形態に変化を及ぼす共生微生物叢の動態を明らかにすることはできたが、栄養繁殖から生殖繁殖に変化するときの微生物叢の動態については実験系の確立に課題が残り、今後も検討の余地がある。

今後の研究の推進方策

アンプリコン解析の結果、有機栽培水田土壌水にて栄養繁殖のウキクサに共生が見られた特徴的な微生物叢の中から、ウキクサ植物個体の成長を促進する機能をもつ微生物(Plant Growth-Promoting Bacteria)の単離同定をおこなう予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 水田における栄養繁殖性水生雑草の有効活用を目指した分子基盤の整備2022

    • 著者名/発表者名
      吉田明希子
    • 学会等名
      日本植物学会第86回大会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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