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2020 年度 実施状況報告書

研究倫理の諸課題に関する歴史的検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K00013
研究機関大阪市立大学

研究代表者

土屋 貴志  大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (90264788)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード研究倫理 / 研究倫理教育 / 研究不正 / 死生学 / 倫理教育 / 道徳教育
研究実績の概要

2年目である2020年度は実施計画に掲げた「研究不正、研究費の不正使用、研究に対する圧力の適正な処理」という課題の研究を予定通り遂行することができなかった。その原因はやはりCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行である。なかでも、勤務先である大阪市立大学では授業を全面的に遠隔で行うことになり、授業の事前準備と事後の受講者への対応に追われ、従来の対面授業に比べると数倍の労力を割かなければならなかった。とくに、前期授業が開始された5月中旬まで授業実施方法の習得と授業資料の作成に追われ、また、前期の授業期間が8月までずれ込み成績採点が8月下旬までかかったため、夏季休暇中の研究が全くできなかった。
一方、学会大会が全てオンライン開催となり、出張旅費をほとんど支出しなかったので、その分を高価な研究資料の購入に充てることができた。
今年度の研究成果としては、倫理学(道徳哲学)および倫理・道徳教育の基礎となる生死観に関する考察を、学会に招聘されて講演し、当該学会の雑誌に投稿掲載された。また、2019年10月から務めている奈良県御所市立大正中学校の道徳授業アドバイザーを継続し、研究倫理教育の改善策を模索している。後期授業を終えた2月からは「研究不正」の一例として、考古学における不正行為(旧石器捏造事件)に関する文献調査を進め、2020年8月に行われる大阪市立大学教員免許状更新講習におけるテキストの一部として執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

原因はやはりCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行である。なかでも、勤務先である大阪市立大学では授業を全面的に遠隔で行うことになり、授業の事前準備と事後の受講者への対応に追われ、従来の対面授業に比べると数倍の労力を割かなければならなかった。とくに、前期授業が開始された5月中旬まで授業実施方法の習得と授業資料の作成に追われ、また、前期の授業期間が8月までずれ込み成績採点が8月下旬までかかったため、夏季休暇中の研究が全くできなかった。

今後の研究の推進方策

最終年度となる2021年度は、まず、残している課題のうち「①研究に対する圧力の適正な処理」として「利益相反」に関する事例研究を行う。また、研究期間前から成果を蓄積してきた「②被験者保護」と、2年目までに取り組み大阪市立大学大学院共通科目「研究倫理」の担当授業でも扱っている「⑥研究不正」「⑦研究費の不正使用」「⑧研究成果発表における不正」の防止および「⑩成果利用に対する責任」に加え、残す課題「⑨消費者保護」「③研究者の安全確保」「④実験動物の虐待防止」「⑤環境汚染防止」に関しても、計画通り研究を進め、全体を集大成する。
(丸囲み番号は研究計画調書で説明した10の課題項目を示す)

次年度使用額が生じた理由

COVID-19流行対策として全ての学会大会がオンライン開催になり、旅費の支出がなかった。その分を図書などの資料購入に振り当てたが、版元品切れのため購入できない資料があった。
次年度は学会大会が対面で実施された場合は旅費として支出し、オンライン開催が大半の場合は引き続き資料購入を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「輝き」としての生──「生への畏敬」を再考する2020

    • 著者名/発表者名
      土屋貴志
    • 雑誌名

      ランバレネ(シュバイツァー日本友の会会報)

      巻: 235 ページ: 1-5

  • [学会発表] 「輝き」としての生命~「生への畏敬」を再考する2020

    • 著者名/発表者名
      土屋貴志
    • 学会等名
      シュバイツァー日本友の会2020年永眠記念会
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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