研究課題/領域番号 |
19K00057
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
名和 敏光 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (30291868)
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研究分担者 |
末永 高康 広島大学, 文学研究科, 教授 (30305106)
武田 時昌 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50179644)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 陰陽五行 / 国際研究者交流 / 中国 / 術数学 / 占 / 日書 / 出土資料 / 暦注 |
研究実績の概要 |
1、2019年度は、研究打ち合わせ会を兼ねた「日書研究読書会」を京都大学人文科学研究所等において全7回開催・参加した。また、楚簡研究会と連携し、研究討論会を1回開催・参加した。また、天地瑞祥志研究会と連携し、研究討論会を全10回開催・参加した。 2、中国古代占術を研究するために、関連文献の電子テキスト化を行った。対象として取り上げたのは、『本邦残存典籍による輯佚資料集成』(京都大学人文科学研究所、昭和四十三1968年)、經部、第七小学類の未データー化部分である。 3、中国古代占術の中で漢初の占術理論を記述した馬王堆帛書の中から、『陰陽五行甲篇』の全体像の復原を行い、「馬王堆漢墓帛書《陰陽五行》甲篇《徙》、《天地》、《女發》、《雜占之二》綴合校釋(修訂版)」、「馬王堆漢墓帛書《陰陽五行》甲篇《雜占之七》綴合校釋(修訂版)」、「馬王堆漢墓帛書《陰陽五行》甲篇《堪輿》綴合校釋 上(修訂版)」、「馬王堆漢墓帛書《陰陽五行》甲篇《雜占之二》《上朔》及《祭》(一)綴合校釋」等の4編の論文を中国語で執筆し、関連する論文「“諾皋”考(修訂版)」、「中国出土資料紀年考」、「出土資料所見呪語與傳世文獻的諸相」、「堪輿占考」等の4編の論文を中国語・日本語で執筆した。その他、出土資料・術数に関する論文1編を中国語で執筆した。 また、中國出土醫學文獻與文物研究國際論壇、世界漢字学会第七届年会等の国際学会において5回の報告を中国語・日本語で行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究実績の概要の通り、計画以上に進んでいる。 業績としては、馬王堆漢墓帛書「陰陽五行甲篇」・「陰陽五行乙篇」の訳注作業を行ったが、『陰陽五行甲篇』の全体像の復原を行い4編の論文を執筆し、関連する論文を5編執筆することができた。また、海外で開催された国際学会において5回の学術報告を中国語で行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
1、研究課題検討会の開催を行う。 2、国内・海外の資料調査を行う。国内では特に貴重な「陰陽五行」文献・術数書・占書類の調査を中心に行い各自のテーマの深化を図るとともに、検討会で紹介し、メンバー全員の共通認識を作り上げていく。海外では清華大学蔵戦国竹簡に「陰陽五行」に関する一次資料が含まれていおり、近年、荊州からも新たな竹簡群が出土しているので、その整理状況と内容に関してレクチャーを受け情報交換を行い、更に議論を行う。 3、訳注・翻訳作業を行う。本年度は、清華大学蔵戦国竹簡に「陰陽五行」に関する部分の出版を受け、整理・綴合を行った「五行」等の部分を中心対象とする。 なお、作業に関しては、武田が代表を務める京都大学人文科学研究所の研究会の場を活用する。
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