研究課題/領域番号 |
19K00076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
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研究分担者 |
山崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (40191275)
久保田 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 宗教起源論 / ヴィクトリア期 / マナ / タブー / トーテミズム |
研究成果の概要 |
宗教起源論を考える上で欠かせない19世紀英国、すなわちヴィクトリア時代(1837年~1901年)の宗教論の検討と、その批判的継承といえる20世紀のフランス、オランダ、ドイツ、イタリアにおける宗教論の再検討を行った。 研究代表者である江川は、解説論文「ヴィクトリア時代の宗教研究――その地域性と特殊性」を執筆し、2023年3月に、「シリーズ 宗教学再考」(国書刊行会)のなかの一冊として、江川純一・山﨑亮監修、『マナ・タブー・供犠 英国初期人類学宗教論集』を刊行した。
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自由記述の分野 |
宗教史学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで宗教論として深く検討されてこなかった、ヴィクトリア時代の宗教論の特徴として、1)「進歩イコール進化」、2)「未開イコール原始」、3)「起源イコール本質」の三点が前提とされていることを導き出した。 そのうえで、20世紀後半の宗教概念批判を先取りする視点が既にロバートソン・スミスによって、マギア(呪術・魔術・魔法)を人間にとって普遍的なもとして捉える見方がフレイザーによって、提出されていたことを明らかにした。 これらは、我が国の今後の宗教研究の基礎となるはずである。
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