研究課題/領域番号 |
19K00083
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
堀内 一史 麗澤大学, 国際学部, 特任教授 (60306404)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | キリスト教福音派 / 宗教右派 / ジェリー・ファルウェル / 新福音派 / ビリー・グレアム / 福音派左派 / ロナルド・サイダー |
研究成果の概要 |
米国キリスト教福音派は多様であり、終末思想に関わる救済観によって貧困観、貧困撲滅に対する関わり方は異なる。ジェリー・ファルウェルなどの原理主義および宗教右派やビリー・グレアムなどの新福音派は回心を重視し、個人的罪の贖いにより貧困から脱却できるという点で一致していたが、原理主義者のファルウェルは1970年代後半以降、貧困は自由主義経済により解決できると考えるようになった。一方、ロナルド・サイダーなどの福音派左派は回心による個人的罪の贖いを重視するとともに、社会改革による社会的罪の贖いも重視した。
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自由記述の分野 |
宗教社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宗教右派などの宗教・政治の保守化に焦点を当てた研究が多くなされる中で、宗教的保守であっても政治的にはリベラルな福音派左派に関する研究はあまり研究者の関心を惹きつけて来なかった。しかし、オバマ政権樹立の背景には、若者層や無神論者のほか、福音派左派の存在が明らかになった。本研究の希少性に学問的意義がある。 また本研究は、福音派左派の成立の経緯および運動内容を記述することで、この運動が今後の米国社会や政治に及ぼす影響を読み解く一助となるという意味で、社会的・政治的意義を有する。
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