研究課題/領域番号 |
19K00086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
星野 靖二 國學院大學, 研究開発推進機構, 教授 (50453551)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 「世界の諸宗教」像 / 宗教のイメージ / 比較宗教 / 近代日本宗教史 / 宗教概念 / 宗教についての知 / 『日本之教学』 / 黒田行元 |
研究成果の概要 |
本研究は、近代日本における「世界の諸宗教」像の形成過程について、いつから、どのようなものが、どのようにして流通するようになったのかといったことを検討するものである。具体的には、「世界の諸宗教」について取り上げている明治初期の刊行物をリストアップし、特に黒田行元(麹廬)の『開化新説』(1874)・『万国立教大意』(1875)について考察した。明治中期について、宗教雑誌を幾つか検討し、特に『日本之教学』について考察した。他に、三教会同の際の床次竹二郎の宗教観、また姉崎正治の「日本宗教史」の構想における宗教観なども検討した。
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自由記述の分野 |
宗教学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、明治中期頃までの「世界の諸宗教」像について、黒田行元の著作や、『日本之教学』など、幾つかの具体的な事例に新たな光をあてた。『日本之教学』については目次を作成して公開した。本研究を通して、一方では明治初期から「世界の諸宗教」を叙述する試みがなされてきたこと、他方で、明治中期頃までの試みは、その後の展開に必ずしも直接継承されていかなかったことが明らかになった。後者に関連して、訳語を含めて標準化・体系化の途上にあったことについても論じた。その上で、叙述の前提となる宗教そのものの枠組に関していえば、例えば宗教進化論的な視座が共有されていたことなどを指摘した。
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