• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

宗教者の寄り添い支援とそれに関わる研究者及び研究の公共性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K00094
研究機関関西大学

研究代表者

宮本 要太郎  関西大学, 文学部, 教授 (10312779)

研究分担者 金子 昭  天理大学, おやさと研究所, 教授 (90214452)
村上 辰雄  上智大学, 国際教養学部, 准教授 (80407337)
平良 直  八洲学園大学, 生涯学習学部, 非常勤講師 (40334015)
村島 健司  関西大学, 人権問題研究室, 委嘱研究員 (60707511)
中西 尋子  大阪市立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (80881177)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード宗教者の寄り添い支援 / 宗教者の社会参画 / 宗教の公共性 / 宗教研究の公共性 / 公共宗教学 / 宗教的ケア
研究実績の概要

令和3年度は、(1)国内での宗教者の寄り添い支援とそれに関わる研究者及び研究の公共性に関する実態調査(フィールドワーク)、(2)情報収集ならびに理論研究、(3)研究会の実施、(4)学会やシンポジウム・講演等での研究成果の発表や意見交換を実施した。
まず、(1)については、研究協力者の協力により、3月に東日本大震災被災地での実態調査を実施し、被災者・住民に様々な支援やケアをしてきた宗教者たちが、震災の発生から11年を経てもなおその取り組みを継続している実態と新型コロナウィルス感染症の影響下で新たに生じている課題を把握できた。それ以外の調査については、間接的な聞き取りなど、残念ながら不十分なものにとどまらざるを得なかった。
次に、(2)に関しては、とくに新型コロナウィルス感染症の影響をはじめ、宗教者の寄り添い支援の現状に関する情報を収集してそれらの分析を行い、また、日本・韓国・台湾を中心に、社会と宗教の関わりを多角的に論じ、有効な理論の構築に努めた。
(3)については、3月2日に、対面とオンラインを併用して研究会を実施し、研究協力者の渡辺順一、研究分担者の村上辰雄、研究代表者の宮本要太郎が、それぞれ研究成果の一部を発表し、出席者の間で積極的な意見交換を行った。なお、参加者は7名であった。
最後に、(4)に関しては、研究論文5件、学会等での口頭発表6件、図書(分担執筆)3件をはじめ、さまざまな形で研究成果を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染の影響で、令和元年度末に予定していた海外(タイならびに韓国)での実態調査を延期してきたが、今年度も同様の理由で実施することができなかった。

今後の研究の推進方策

令和4年度は、1年延長した研究の最終年度であり、3年に渡って延期されているタイおよび韓国における現地調査や、台湾での現地調査を実施する予定であるが、新型コロナウィルスの影響で実施の見通しが立たない。
また、一昨年度から延期を余儀なくされた「金光教教団と、新型コロナウィルス禍の打撃に苦しむ門前町の商店街の連帯に関するシンポジウム」および現地調査、さらに、東日本大震災被災地を中心とした国内での調査や、立正佼成会豊中教会の建物を利用した「住宅確保要配慮者のための居住支援活動」における事例研究なども計画しているが、こちらもコロナ禍がある程度収束しなければ安心して実施することができない。
上記のような不確定要素はあるが、可能な限り調査を実施し、その成果を最終報告書としてまとめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染の影響で、予定していた海外(タイならびに韓国)での実態調査を年度内に実施することができなかった。また、国内での調査についても、所属機関や受け入れ先の事情により、十分な調査を行えなかった。
令和4年度は研究期間の最終年度であり、これまでに実施できなかった調査を国内外において可能な限り実施し、最終報告書に成果をまとめる予定である。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 治安維持法体制下の天理教―大正後期から昭和初期の時局対応の言説をめぐって―2022

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 雑誌名

      天理大学おやさと研究所年報

      巻: 28 ページ: 21~56

  • [雑誌論文] 心とつながり(1)2021

    • 著者名/発表者名
      平良直
    • 雑誌名

      倫理

      巻: 821 ページ: 26~33

  • [雑誌論文] 心とつながり(2)2021

    • 著者名/発表者名
      平良直
    • 雑誌名

      倫理

      巻: 822 ページ: 26~33

  • [雑誌論文] 心とつながり(3)2021

    • 著者名/発表者名
      平良直
    • 雑誌名

      倫理

      巻: 823 ページ: 26~33

  • [雑誌論文] 戦後初期における新宗教の台頭と大衆運動の教育・学習実践2021

    • 著者名/発表者名
      平良直
    • 雑誌名

      倫理研究所紀要

      巻: 30 ページ: 238~259

  • [学会発表] 宗教の創造――混沌(カオス)から世界(コスモス)を取り戻すために2021

    • 著者名/発表者名
      宮本要太郎
    • 学会等名
      中央学術研究所第12回善知識研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 東日本大震災10周年の年に宗教者による支援を考える2021

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 学会等名
      国際宗教同志会2021年第2回例会
    • 招待講演
  • [学会発表] 天理教災害救援ひのきしん隊の半世紀―被災地との繋がりと世の治まりを願って―2021

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 学会等名
      WCRP日本委員会平和研究所2021年度第1回研究会
  • [学会発表] 台湾社会におけるジェンダー意識の高揚と仏教尼僧の活躍―昭慧法師による社会活動事例を通じて―2021

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 学会等名
      天理台湾学会第30回研究大会
    • 国際学会
  • [学会発表] 資料読解の試み―『特高月報』、『思想月報』に見る天理教―2021

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 学会等名
      おやさと研究所第341回研究報告会
  • [学会発表] 平和の国としての神の国―シュヴァイツァーの平和論―2021

    • 著者名/発表者名
      金子昭
    • 学会等名
      阪神宗教者の会2021年12月定例会
    • 招待講演
  • [図書] 文明・歴史・宗教2022

    • 著者名/発表者名
      桐ケ谷章、吉澤五郎、河合秀和、石神豊、井上大介、大西克明、岸・ツグラッゲン・エヴェリン、春日潤一、平良直、満田剛
    • 総ページ数
      358
    • 出版者
      東洋哲学研究所
  • [図書] 天理教災害救援ひのきしん隊 50年の歩み2021

    • 著者名/発表者名
      災救隊結成50周年記念大会実行委員会編(金子昭:全面執筆協力)
    • 総ページ数
      123
    • 出版者
      天理教災害救援ひのきしん隊本部
  • [図書] 心と体2021

    • 著者名/発表者名
      松本亜紀、丸山貴彦、寛ボルテール、平良直、水野雄司、内田智士、高橋徹
    • 総ページ数
      362
    • 出版者
      倫理研究所

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi