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2022 年度 研究成果報告書

中国古代道家思想の生成論と儒家の倫理学説に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00098
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関三重大学

研究代表者

西 信康  三重大学, 人文学部, 特任准教授(教育担当) (30571062)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード儒家思想 / 人性論 / 墨家 / 道家 / 養生思想
研究成果の概要

主な成果は次の二件。(1)『孟子』に見える楊墨批判を対象とし、その倫理学説としての特徴を明らかにした。具体的には、孟子は、利益の有無を行為の妥当性をはかる基準とする思考法に反対し、また、手段としての妥当性に倫理的行為の価値を認める思考法に反対していることを明らかにした。(2)『荀子』の性悪説を対象とし、その倫理学説としての特徴を明らかにした。具体的には、先ず、『荀子』における「悪」の意味内容について、『荀子』内部の用例を再検討することで明らかにした。その上で、荀子の倫理学説は、人の善悪の可能性を始原の資質に求める思考法を克服することに、その特徴があることを明らかにした。

自由記述の分野

中国古代思想

研究成果の学術的意義や社会的意義

ここ30年来、我が国においては、『孟子』や『荀子』といった著名な思想文献についてさえ、専門的な研究成果が発表されることはほとんど希な状況にある。従って、本研究成果の学術的および社会的意義は、先ず何よりも、『孟子』と『荀子』といった、中国思想研究の中心的役割を担う重要文献を研究対象としたことにある。そして、これに関する我が国の豊富な先行研究を批判的に継承することで、新たな研究課題を発見し、研究の停滞状況を打開する契機を提供したことにある。

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公開日: 2024-01-30  

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