研究実績の概要 |
本研究は西田倫理学と古典儒教との交錯という視点から、人格実現説の形成と意義を再検討することになり、主に以下の課題を中心に、その成果を纏めて国際的に発信した。一、誠をはじめとする古典儒教の思想を着想とした西田倫理学の形成系譜、二、人格における知情意において、情の優先性への開示、三、道徳感情論という観点から、西田にける儒教倫理学への再考。 具体的には、Tetsugaku Companion to Nishida Kitaro(共著, Springer, 2022), Tetsugaku Companion to Feeling(共編著, Springer, 2024)、Feeling, Rationality and Morality: A Transcultural Perspective (共編著, Bloomsbury, 公刊予定)という論文集を出版することができた。また、Asian Philosophyなどの学術誌に論文を掲載され、西田倫理学の意義をより一層明らかにした。
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