近代ヨーロッパを起点にノスタルジー概念や現象の歴史的経緯を追いかけ、1960年代までの概念的布置を理解することに成功した。また、創設された雰囲気学の設立にも関わったこともあり、日本独自のノスタルジー概念の解明にとって重要となる「空気」概念の歴史的展開について理解することもできた。また、期間中にパリ大学ナンテール校での在外研究に従事し、西洋諸分野における最新の研究成果を検討することができた。 上述の成果は国際学会での発表2件、国際的な学術雑誌への査読付き論文1件(入稿・修正済み)を代表的なものとし、ほかにも準学術雑誌に掲載された学術論文2件として、専門家・一般読者向けに公刊された。
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