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2023 年度 研究成果報告書

ファシズムにおける「崇高」の美学と政治の関係をめぐる批判的考察

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00133
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関神戸大学

研究代表者

石田 圭子  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (40529947)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードファシズム / ナチズム / 崇高 / 美学 / 芸術
研究成果の概要

本研究では「崇高」の美学と政治の関係についてファシズムを対象に考察し、崇高の美学がファシズムの視覚表象においてどのように表れ利用されたかを多角的に分析し、ファシズムの「ポピュリスト的」政治における「崇高」の変化と利用について明らかにすることができた。研究期間には、日本のファシズムにおける視覚表象の問題も研究の対象として取り上げたものの、とりわけこれまで研究が十分になされていなかったナチズムの美術・建築の研究に注力し、具体的な分析を通してその美学と芸術の本質を解明することができた。その成果は下記の複数の論文および著書を通じて公表している。

自由記述の分野

美学・芸術論

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで崇高の美学がファシズムの政治やファシズム表象との関係性から論じられることは稀であり、その考察は十分に行われてこなかった。本研究の取り組みによって、崇高の美学の研究に新たな見解と解釈の道を切り拓くことができたと考える。
また、今日の政治には、ポピュリスムやアンチ・グローバリズムの傾向において、新たな全体性と中心の創出への要求が認められるが、その際には崇高の感情が利用されることもある。研究はそうした状況に対し美学と政治の連携のひとつのパターンを顕在化することによって、その連携の危険と兆候を示し、今日の状況に対処するためのひとつの手がかりを提供しえたと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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