研究課題/領域番号 |
19K00134
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
藤井 浩基 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50322219)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高木東六 / 日記 / パリ / 留学 |
研究実績の概要 |
5冊の日記の翻刻作業を継続して行った。前年度までは,筆跡の判読が比較的容易な部分を中心に作業を行ってきたため,判読の難しい箇所が多数残っている。その作業に時間を費やしたが,前年度以前に比べるとペースが落ちていることは否めない。単に判読の問題だけではなく,日記の内容の背景を把握し,記述を他の資料から客観的に裏付けていくことが必要である。しかし新型コロナウィルス感染症の拡大により,県外への出張,移動が制限され,当初計画していた資料収集がほとんどできなかった。 一方で,本研究を含む長年の高木東六研究が評価され,高木の出身地である鳥取県米子市から令和2年度米子市文化奨励賞を授与された。その関連で米子市文化財団発行の情報誌『Feel』令和3年4月号でインタビューが掲載され,高木研究に関する情報発信を行うことができた。また,令和4年3月27日には,BSS山陰放送のラジオ番組「嗚呼懐かしき我が校歌」に出演し,高木作曲の校歌に関するコメント・トークを行い,高木のパリ留学にも触れるなど本研究の成果の一端を広く公開することができた。このように地域連携という観点から,研究成果の社会への還元を試みた。 前年度から続くZOOM開催による2回目のInternational Colloquim "Japanese Colonialism and Music in Taiwan and Korea"に参加し,7月17日に高木東六作曲の朝鮮舞踊曲《鶴》について新たな資料を提示して発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の拡大により,県外への出張,移動が制限され,当初計画していた資料収集がほとんどできなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新年度以降県外への移動制限が緩和される傾向にあり,日記の記述の裏付けとなる資料の収集を加速させていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の拡大により,県外への出張,移動が制限され,当初計画していた資料収集がほとんどできなかったことから旅費を中心に残額が生じた。そのため延長の手続きを行い,当初の計画を遂行したい。
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